京都市左京区、鞍馬川の渓流沿いにたたずむ「くらま温泉」が、3年半の休業を経て2024年11月1日に再オープンしました。「京の奥座敷」として親しまれ、長らく日帰り客や修学旅行生で賑わっていた名湯が、紅葉のシーズンに合わせて再び営業を開始します。
コロナ禍と自然災害を乗り越えての再出発
くらま温泉は、コロナ禍で営業を一時自粛した後、豪雨による山崩れで最寄りの叡山電鉄鞍馬線が1年2カ月にわたり不通となり、観光客の足も遠のいてしまいました。そして2021年春、宿は閉鎖。厳しい状況が続くなか、温泉の再建を目指したのが、くらま温泉のファンである西陣の伝統工芸士の男性です。彼は運営会社を立ち上げ、クラウドファンディングで修繕資金を調達しました。その後、京都でゲストハウスを運営する藤波良子さんが温泉の運営を引き継ぎ、再オープンに向けての準備を進めてきました。
藤波さんは「紅葉の美しい時期に間に合って嬉しいです。新しいくらま温泉の湯をじっくり楽しんでいただきたい」と語り、再オープンへの意気込みを表明しています。
くらま温泉の魅力と新しい料金プラン
再オープン後のくらま温泉は、当面日帰り入浴のみの営業となり、年末からは宿泊も開始予定です。露天風呂は平日は大人1400円、土日祝日は1600円（3歳から小学6年は700円）で利用でき、内湯とのセット利用は平日2500円、土日祝日は2700円（3歳から小学6年は1300円）です。
温泉の魅力は湯治場としての雰囲気だけでなく、旬の京都食材を使った食事処も魅力の一つ。湯葉や豆腐を使った和定食のほか、丼物、うどん、そばなど、京都ならではの味覚を楽しむことができます。
店舗情報
- 名称: くらま温泉
- 所在地: 京都府京都市左京区鞍馬本町520
- 営業時間: 日帰り入浴 午前11時～午後8時
- 料金:
- 露天風呂: 平日 大人1400円／土日祝日 大人1600円（子ども700円）
- 露天＋内湯: 平日 大人2500円／土日祝日 大人2700円（子ども1300円）
- 宿泊開始予定: 年末より（5室）
- 問い合わせ先: 075-741-2131
長い休業期間を経て再出発するくらま温泉で、心も体も癒されるひとときをぜひお楽しみください。
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